IT調達の予算をさらに有効活用する3つの方法

2018年に行われたデロイトの調査結果によると、調達最高責任者の78%がコスト削減を戦略上の最優先事項としています。しかし、同じ調査結果で、その価値を実現するためにサプライヤーの競争を向上させようと考えている責任者はたった31%でした。

企業がPCを大量購入する場合、節約が実現すればそれも大きな額になります。それでは、IT入札の競争率を向上させ、IT予算の価値を高める3つの簡単な方法をご紹介していきます。

自由競争

主要なサプライヤーに支出を集約することには間違いなくメリットがありますが、必要以上の支出につながらないように注意する必要があります。

提案依頼書(RFP)をより多くのサプライヤーに公開することで、より条件の良いオファーを得られる可能性が高まることは常識です。また、より多くのオファーの選択肢を得ることで、サポートなどのさらなる価値を追加するサービスの交渉も有利になります。

制限的な表現を避ける

多くの国では、公的機関によって、ベンダーに中立的な入札書を書くための厳しい規則が設けられています。これは不要な役所仕事のように思えるかもしれませんが、選択肢を狭めるような表現や言葉を避けることには、それなりの理由があります。

ブランドの好みやサプライヤーを特定のソリューションに制限するような表現を避けることで、入札の競争力を高めることができます。ベンダーに中立的なRFPは、お客様の要件を満たす最もコスト効率の高い方法を見つける柔軟性をサプライヤーに提供します。

最低限必要なパフォーマンスを指定する

デスクトップPCやノートPCの入札では、最低限必要なパフォーマンスを指定するために、参照システムやコンポーネントが提供されることがあります。しかし、専門家であっても、さまざまなPCシステムのパフォーマンスを仕様だけで正確に比較することは至難の業です。

PCMark 10のような業界標準のベンチマークプログラムの使用は、PCのパフォーマンスを定義するための最適な方法の1つです。ベンチマークプログラムは、一連のテストをPC上で実行し、システムのパフォーマンスを示すスコアを提供します。PCMark 10は、現代の職場で行われるさまざまな作業のベンチマークテストを網羅し、それらの作業に対するPCの総合的なパフォーマンスをスコアで表します。

RFPでベンチマークパフォーマンスのスコアの下限を設定しておくことで、節約につながらない、パフォーマンスが低く値段の安いPC仕様に惑わされる心配もなくなります。サプライヤーに提案書内にベンチマークスコアを提示してもらうことで、競合オファーも簡単に比較することができます。PCのパフォーマンスがベンチマークスコアで示されることで、必要以上の仕様を持つシステムに予算をかけすぎてしまう可能性が低くなります。

IT予算をより有効に活用する

自由競争とベンダーに中立的な表現を組み合わせ、最低限必要なPCパフォーマンスを参照ベンチマークスコアで指定することでIT入札で最良の結果を得ることができます。この強力な組み合わせにより、サプライヤーは本来検討していなかった革新的なソリューションを自由に提案することができます。

PC調達におけるUL Solutionsのベンチマークの利用に関するご相談は当社までお問い合わせください。

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